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setjmp

From cppreference.net
ヘッダーで定義 <setjmp.h>
#define setjmp(env) /* 実装定義 */

現在の実行コンテキストを env という jmp_buf 型の変数に保存します。この変数は後で longjmp 関数を使用して現在の実行コンテキストを復元するために使用できます。つまり、 longjmp 関数が呼び出されると、実行は jmp_buf 変数を構築した特定の呼び出し元で継続されます。この場合、 setjmp longjmp に渡された値を返します。

setjmp の呼び出しは、以下のいずれかのコンテキストでのみ現れなければなりません:

  1. if switch while do-while for の制御式全体。
    switch(setjmp(env)) { // ...
  2. 関係演算子または等価演算子の一方のオペランドが整数定数式であり、結果の式が if switch while do-while for の制御式全体となる場合。
    if(setjmp(env) > 10) { // ...
  3. 単項 ! 演算子のオペランドであり、結果の式が if switch while do-while for の制御式全体となる場合。
    while(!setjmp(env)) { // ...
  4. 式文 の式全体( void へのキャストの可能性あり)。
    setjmp(env);

setjmp が他の文脈で現れた場合、その動作は未定義です。

setjmp のスコープに戻った際:

  • アクセス可能なすべてのオブジェクト、浮動小数点ステータスフラグ、および抽象機械の他のコンポーネントは、 longjmp が実行された時点と同じ値を持ちます。
  • ただし、 volatile 修飾されていないローカル変数は例外で、 setjmp の呼び出しを含む関数内のこれらの変数は、 setjmp 呼び出し以降に変更されている場合、その値は不定となります。

目次

翻訳の説明: - 「Contents」を「目次」に翻訳しました - C++関連の用語(Parameters、Return value、Notes、Example、References、See also)は原文のまま保持しました - HTMLタグ、属性、クラス名、IDなどは完全に保持されています - 数字やリンク構造も変更していません

パラメータ

env - プログラムの実行状態を保存する変数。

戻り値

0 マクロが元のコードによって呼び出され、実行コンテキストが env に保存された場合。

非ローカルジャンプが実行された場合はゼロ以外の値。戻り値は longjmp に渡された値と同じです。

注記

上記の要件では、 setjmp の戻り値をデータフローで使用すること(例えば、オブジェクトの初期化や代入に使用すること)を禁止しています。戻り値は制御フローでのみ使用するか、破棄する必要があります。

#include <stdio.h>
#include <setjmp.h>
#include <stdnoreturn.h>
jmp_buf my_jump_buffer;
noreturn void foo(int status) 
{
    printf("foo(%d) called\n", status);
    longjmp(my_jump_buffer, status + 1); // will return status+1 out of setjmp
}
int main(void)
{
    volatile int count = 0; // modified local vars in setjmp scope must be volatile
    if (setjmp(my_jump_buffer) != 5) // compare against constant in an if
        foo(++count);
}

出力:

foo(1) called
foo(2) called
foo(3) called
foo(4) called

参考文献

  • C17規格 (ISO/IEC 9899:2018):
  • 7.13.1.1 setjmpマクロ (p: 191)
  • C11規格 (ISO/IEC 9899:2011):
  • 7.13.1.1 setjmpマクロ (p: 262-263)
  • C99規格 (ISO/IEC 9899:1999):
  • 7.13.1.1 setjmpマクロ (p: 243-244)
  • C89/C90規格 (ISO/IEC 9899:1990):
  • 4.6.1 setjmpマクロ

関連項目

指定された場所にジャンプする
(関数)